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スポーツクラブの成功例は教科書に書いてない【司東道雄氏講演会】

南部 真也
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地域スポーツファシリテーターの南部です。

地方のスポーツ環境を活性化するためにNPO法人フォルダの理事、司東道雄さん講演から学んで来ました。

 

教科書に書いてることをやろうとするからクラブ運営が失敗するんですよ。

 

冒頭から、言い切っていました。

 

ぼくは総合型地域スポーツクラブなどの研修を本格的に受けたことがないので、教科書にはどんなことが載っているかわかりません。

 

しかし、多くの総合型地域スポーツクラブが運営に悩んでいることを見ていると、「おそらくこれが原因じゃないの?」と感じたりはします。

 

全く結果を出していない人が言っちゃうと屁のツッパリにもならんですが、岩手県でかなりの規模のスポーツクラブを運営している司東さんの言葉には重みがありました。

 

司東道雄氏はどんな人物?

NPOフォルダ理事長

司東 道雄(しとう みちお) 岩手県北上市

お寺の住職が本職 67代目住職(安楽寺・極楽寺住職)

全国各地で講演を行い、大分県以外では全部の県に行ったことがあるほどの。徳島は10回目

 

司東さんのクラブ(NPO法人フォルダ)は教科書とは逆のやり方でやって来たそうです。

 

フォルダの発足当初

 関係団体0、資金0

この状態から数名の有志が集まったのが始まりです。当初は大きくする予定もなかったようです。

 

理念

「フォルダでたくさんの感動」

 

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一般的に理念が一番大事で、それを元に進めるのがクラブや会社の第一に考えるべきところと言われています。

 

しかし、理念が一番大事かと言うとそうでもない。

 

理念よりも行動が大事。

理念を作ることも大事ですが、それ以上に行動していかない限りは理念達成もへったくれもないんです。そのため、年間計画などの計画はあまり立てないそうです。

 

この思いの元当初は有志の団体がNPO法人になり、現在では会員5000人、職員20人の組織になっているようです。

 

これだけでも、十分すごいと感じると思います。しかし、本当に見るべきところはそこではありません。

 

一年間で30万人の参加者

「参加者延べ人数がどれくらいの多さなのか??」 が大事。いくら規模が大きくても実働していなければ運営がうまく言っているとは言いづらいですよね。

 

フォルダの職員さんの裏話

30代 女性 東芝の社員 40万の給料をけってフォルダで働くことを志願。

理由は単純に「楽しそうだから!」

とは言っても、フォルダは資本金0なので給料はどうするのか?

そのためにどうすれば良いのかを検討した結果。体育協会からの補助金で月10万円を確保するために法人化する。

 

言い出しっぺ制度

 

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何か企画を考えたり、自分がやりたいことには責任を持ったうえで、自ら参加、決算までちゃんと行う。よくある、「言っただけで終わり」の責任感0会議とかとは違いますね。

 

だから、誰かに頼まれるでもなく自発的に進めて行くことになります。そして、人に責任を押し付けませんね。よく考えたら、これが一番うまく企画提案の形じゃないでしょうか?

 

そこから生まれた多様性のある企画

・洗顔教室(洗顔が得意な主婦が企画)

・中学生考案お好み焼き企画

 フォルダ焼きを作ってしまう。

 

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・道路で陸上競技

600万円する陸上のレーンをレンタルして道路に設置した一大イベント。

 

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・県境の国取り合戦

県境で対決する。(綱引き、歌など)

・岡崎 朋美とトークセッション

 岡崎朋美とは? オリンピックに5回出たスピードスケートの選手

 

単純に面白そうですね! 少しぶっ飛んだ企画は頭を柔らかくしておかないと出て来ませんね。そして、言い出しっぺ制度があるから他人に押し付けるんじゃない。他人に押し付けることがないからぶっ飛んだことが考えれるんでしょうね。

 

あなたがもし、他人に任せる前提で企画を考えたとしたら、無難なことしか提案しませんよね? そことの決定的な違いがあるように感じました。

 

指導資格よりも人柄が重要

資格を持っていれば人が集まるかといえば、そうではない。

 

人柄がよく、参加者とコミュニケーションをとっていける人の元には人が集まる。

 

指導できる人を探すよりも、この人なら人に好かれるなぁって人を探した方が良いかもしれません。資格にばかりこだわるのは一旦やめてみませんか?

 

指導にかける熱意

1時間の指導に対して2時間の反省会を行うほど指導に力を入れる。

全国からも研修、視察にレベルの組織。

 

フォルダの運営ノウハウ

月40万の施設(倉庫)を借りて事業展開した。

月40万と聞くと、総合型地域スポーツクラブが運営するのはかなり厳しいように感じるが、同時に6箇所で教室ができるので黒字にできた。(現在、施設は変わっています)

 

広報の仕方

設立初期ITのフル活用(HP、SNS等)しかし、問題が多すぎたので今はITから撤退。フェイスブックページを残すのみ。

 

今はリアルの媒体メイン。月に一度の広報紙を発行。その結果、口コミでほとんど人が集まる。

 

チラシ媒体での広報はほとんどしない。なぜなら、ほとんど来ないから。

その代わりにメディアの活用。(新聞、テレビ)

 

料金設定について

フォルダは一回きりの教室運営(一回の参加費は500円で統一)入会費、年会費等の会員費は取らない。

その結果、一回一回をしっかりしないと人は離れてしまう。

だから、指導に熱が入り、バージョンアップを繰り返すことができる。

 

入会費、年会費をとる?

フォルダは入、年会費が発生しない。そこをとると、一般のスポーツクラブと変わらない。

 

ふらっと参加したい人にとっても一回の払いきりの方が参加しやすい。

 

「以前のフォルダ」

入会費1,000円

年会費

 大人5,000円

 子供3,000円

 

この料金体系では人が集まらない。

ここから一回の売りきりに変えた。

参加費は500円のみ。これにより実質は収益が増えた。

 

11枚綴りで5,000円にする。チケット制はあり。

各教室に名簿もない。予約もない。

保険をかけるのはフォルダでかける。

 

指定管理の受託

考え方としては人件費のために指定管理を受ける。

施設の利益は市に入れて水道光熱費はフォルダ持ち。

 

普通に考えると赤字がかさむだけに見えるが。人件費のため!

 

その他事業運営例)

・カフェ運営

・キッズエクササイズ(年間150回の派遣)

・雇用創出事業

・トップアスリートのセカンドキャリア

・小学校体育への派遣。

 

活動予算書は赤字で提出!?

 

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はじめっから赤字予算を組み、予算書作成当初は500万円をこす赤字で計算。

 

ここからいかにして赤字を減らせるかを考えながら活動していく。

 

多くの団体がやってしまいがちな「収支0」で計算してしまうと、翌年に続かない。新しいこと(おもしろいこと)ができなくなってしまう。

 

そうなってしまうと存続だけが目的?

 

こんな総合型スポーツクラブは結果がでない

 

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  • 国・市町村・体育協会・JSC・全国協議会の周知等足りない
  • 助成金・指定管理待ち
  • 評論家・自己中心型
  • 大風呂敷
  • 大きなクラブみたいにできない
  • ネットワークでみんな一緒に
  • 大学の先生を先生
  • 広報に力を入れよう
  • 指導資格者探し
  • マネジャー●●歳以上
  • 住んでる地域で役職しないでクラブだけ
  • タレント等に夢中
  • 私の会社は・・・
  • 理事の・・・

 

どれくらい自分が当てはまっていますか?

クラブ全体で見ても良いし、個人レベルで見ても良いです。

 

司東さんが言うには、この考えで言ってしまうと結果は出にくいようです。

 

ぼくからの印象だとビジネスの現場を知らない人がやってしまう落とし穴なのかなと感じます。

 

あとは、冒頭にもあったように行動

うまくいくところはすぐに立ち上げてしまう。準備委員会など作らない。すぐ作ってしまい。つくった後で考える。

とにかく行動なんで、下記のように考えていけばもっと動きやすいかもしれません。

  • 広報に力を入れるよりも現場が優先
  • 現場知らずの大学の先生には頼らない。
  • 有資格者にこだわらない。フォルダの指導者はスポーツ畑以外から来ている。

 

立場が、歴史が、言う前に行動しましょう! 昔の形式や考え方に依存していては衰退しかないですよ。時代はそんなにゆっくり待ってくれません。

 

これからスポーツクラブを立ち上げるには?

高齢者、子どもではなく、20〜40代が集まるプログラムを最初に行う。

最初に高齢者にしてしまうとそこしか来ない。(指導者も参加者も)

 

高齢者、子どもはニーズがあるから後からでよい。

 

フォルダの今後の展望

 

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40億円の施設を設立。これを0円で設立できるように動く。

国のお金、TOTOのお金 等

 

施設の中身

体育館、プール

飲食店、コンビニ

病院

など民間企業も誘致

 

維持費は上記の売り上げから賄うので税金は使わない。

 

体育館だけでは収益にはならない。他の分野で稼ぐ。と言うのが今の主流になっている。地方だからできないではなく、地方だからこの考えが必要ですね!

 

フォルダからのオリンピアンの排出

田中ゆかり(スキー選手)

 

スポーツコミッション

総合型の次のモデルとなる。

行政、民間等が連携し、観光、競技などを進めていく。

 

海外とのスポーツで交流

ニュージーランドのマタマタ

 

地元とも連携

地方に人を誘致するイベント

過疎地でのトレッキングイベントで人を誘致

 

地域課題の解決にクラブが活動する。時代になっている。

 

スポーツ・ツーリズム

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総合型地域スポーツクラブ成功例まとめ

いかがだったでしょうか?

少なからずとも、スポーツクラブで成果を出そうとしてる、もしくは今後立ち上げたいと言う人にとってはかなり参考になる事例だと感じます。

 

司東さんの考えの元で運営して行った結果、岩手で年間30万人を動員するスポーツクラブとなっています。

 

そして、今後の展望も夢がありますね! スポーツ施設とその他の施設の融合。

ショッピングモールに体育館がくっついたイメージですね。ぼくの構想の一歩も二歩も先を行く構想でほんまに脱帽です。

 

まだまだ、ぼくは足元にも及びませんが、スポーツサークルの運営方法としてかなり考え方が似ていたので嬉しかったと共に親近感が湧きました。

 

今回の企画を勧めてくださった、NARUTO総合型スポーツクラブの皆さま、広域スポーツセンターの皆さま、その他関係者の皆さまありがとうございました。

※講演内容、写真の公開は講師先生の許可をいただいています。

 

PS.

ぼくが徳島でやっているスポーツサークルはこちらです。

 

発足から2ヶ月で80名規模、のべ参加人数200人くらい?(週一バスケ)興味があればご参加ください。また、この記事を読んで徳島のスポーツ環境を変えて行きたいと本気で感じた方はお気軽にご連絡ください。

 

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